ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。【感想・レビュー】家族も生き方も自分で選ぶ。

BOOK
こんにちは。chai (@chai_jjjjj) です。

この記事では、「ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。」
幡野広志さんの著書。 2019/5/28刊行。
この本を読んだ感想とレビューをしていきます。

この本を読もうと思ったきっかけ

私はこの方をTwitterで知りました。
そのツイートが人生相談に答えている内容のものだったので、
てっきりコラムニストとかカウンセラーの方かと思っていました。

実際は、写真家の方でした。

そしてプロフィール欄にもある通り、血液がんを患っている方です。
その生活の中で本を書いたり写真を撮りながら活動していらっしゃいます。
この方の生い立ちや考え方を知りたいと思い、この本を読もうと思いました。

どんな本?どんな人にオススメ?

この本は、言ってしまえば学者さんでも偉い研究者の方でもない、がんと向き合いながら生きている一般の方が書かれたエッセイです。だからこそ読みやすく心にすっと入ってくる文章です。
私が読んだ上でこんな方にオススメしたいと思いました。

  • がんという病気について知りたい
  • 家族や周りの人間関係で悩んでいる
  • 人生って何なんだろう…って考えてしまう

上の3つのリストを元にこの本の感想をまとめていきます。

がんという病気について知りたい

著者の幡野さんの病前の仕事の様子から、がんが発覚してからの日常が書かれています。本人のブログに告知をした後の、周りからの反応も正直に色々と書かれています。現在の活動に至った理由や、安楽死についても触れています。がんという病気になった方しか書けない、人生との向き合い方が書かれています。

がんは、身体を蝕んでいくのと同じかそれ以上の速度で、こころを蝕んでいく病だ。
=中略=
ぼくは「こころが蝕まれていくプロセス」を知りたかった。そしてできれば、そこへの対処法というか、特効薬代わりの何かを見つけたかったのだ。

本文より引用

家族や周りの人間関係で悩んでいる

幡野さんががんを公表したことで「言いたくても言えない何か」を抱えた人からのメッセージが届くようになったそうです。本の中にはそんな方への取材内容も書かれています。

「そこに生まれてしまった以上、永遠に逃げられない場所」だなんて、ありえないと思う。

本文より引用

がんという病気に限らず、何か大きな問題にぶつかったとき人はこれまで隠していた何かが隠しきれなくなり、人間関係が崩れていってしまいます。その例がこの本には書かれています。
私はがんになったことはないですが、その感覚は何と無く分かります。正常に生活し、他人への思いやりを忘れず日常を過ごせるのは自分が健康であることが絶対条件だと思います。
苦しい時には逃げてもいい、自分が居たい場所は自分で選ぶことが出来る、(それが学校であっても職場であっても家族であっても)と、この本は教えてくれます。

人生って何なんだろう…って考えてしまう

この本は今もがんと向き合いながら生きている幡野さんだからこそ書ける内容だと思います。幡野さんはお医者さんから余命の宣告を受けています。自分が死ぬ時にはこうしたい、こういうものは残したくない、とはっきり選んで毎日の生活を送っています。
病気になっていない、余命宣告を受けていない人間は死ぬことについて考えることはあまりありませんが、明日自分が死なないとも限りません。明日から、今からの生き方を選ぶことは誰にでもできます。

それでもぼくが人生に後悔がないといえるのは、すべてを自分で選んできたからだ。

本文より引用

私はこの本を読んで、月並みですが、できるだけ多く自分の好きな本と出会いたい、できるだけ多くの時間をマンガやイラストを描く時間に当てたい、そして自分なりにそれらのアウトプットをしていきたい、などと思いました。それが自分の人生を考えることなんだという結論に行き着きました。

感想まとめ

人生とは自分の生き方を選んでいくことで作られていく。という結論に行き着きました。
ちょっと壮大すぎますかね(笑)
日々の生活にちょっと疑問や生きづらさを感じている人にはオススメの本です。
綺麗事なく書かれているので読後感もすっきりします。
幡野さんの今後の活動も密やかに応援していきたいと思います。